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1 : トレ公 2024/03/11 12:57:44 ID:cB72W2Jh8U
今僕は、ボストンバックに詰め込まれてジェンティルドンナ様に持ち運ばれている。
なぜそうなっているのか、それは僕がドンナ様の連絡先の名前を《ギガントピテクス》で登録していたのがバレたからだ。
僕のスマホを見た途端、無表情のまま僕の顔面を掴み、ボストンバックに荷物と共に詰め込まれたのだ。
それ以降、外の景色は目にしていない。雑踏や車の音が聞こえるから、おそらくは街に出たのだろう。
ボストンバックの中で足を抱え、赤ん坊のように丸まって収まっている。中に頭を守るクッションがあるのはドンナ様のなけなしの慈悲だろう。

2 : お兄さま 2024/03/11 12:58:11 ID:cB72W2Jh8U
時折、地面に置かれるとファスナーが小さく開き、光と共にドンナ様の細い手がバックの中に入り込む。
瑞々しい指先が僕の体をまさぐっていった。
内股に潜り込ませてみたり、顔を触ってみたり、ケツをつねってみたりと、バッグに腕が入る度に僕の体を弄んで行った。
五回目あたりの腕の侵入で、僕の下腹部辺りから探るように上半身に上がっていき、僕の左胸ーー心臓の上で手が止まった。

4 : トレぴ 2024/03/11 12:58:35 ID:cB72W2Jh8U
バクバクと早鐘を打つ心臓。僕の情動を、興奮を、情けなくも今置かれている状況に上気する心を、白魚のような手を通してドンナ様に伝わってしまう。
治まってくれと自分の心臓に言い聞かせていると、腕が引っ込んできい、また何処かに持ち運ばれる。
しばらくして地面に置かれると、僕の頭の辺りに、何かが乗っかった。

5 : あなた 2024/03/11 12:59:07 ID:cB72W2Jh8U
少し重く、柔らかく、包み込む様な圧力が顔中に広がり、その後に体の左右から挟み込まれる。
モゾモゾと身動ぎをすると、大人しくしなさいと言うかのようにバッグ越しに軽く叩かれる。
ーードンナ様が上に乗っかってるんだ。
僕の頭に腰掛け、跨るように。
足でガッチリと囲い込み、座り心地を確かめる様に擦り付けられる柔らかいケツの感触が頭にダイレクトに伝わる。

6 : アンタ 2024/03/11 12:59:37 ID:cB72W2Jh8U
いきなりの出来事に僕は呼吸が荒くなる。
ーーまた、腕が入り込んで来た。
今度は直接左胸に触れ、心音を聞き取ろうとする。身動ぎして抵抗しても無駄だった。
前より早い間隔で高鳴る鼓動、暑くなる体温、乱れる息遣い、それらが僕の心情を明け透けにした。
自分の情けなさに顔を顰めていると、腕がバックから出ていきファスナーが閉まる。

7 : トレぴっぴ 2024/03/11 13:00:13 ID:cB72W2Jh8U
自分に掛かる圧力が消え、小さな静寂が流れた。
持ち運ばれる様子も無く、ただしばらく、時間だけが流れた。
何も無い。
本当に何も無い。
無為に過ぎる時間は、自分の醜態でドンナ様に失望されたと言う結論を突きつける。
僕にとって、拘束されている事実よりもドンナ様に見捨てられたかもという予見が僕を絶望に叩き落とした。
涙腺が緩み、自身の愚かさに頭を抱える。か細く、零れ出すかのような声でジェンティルドンナ……とささめく。
その時、思い切りファスナーが開いて、光がバッグの中に射し込む。

8 : 使い魔 2024/03/11 13:00:24 ID:cB72W2Jh8U
久々の光に眩んだ目が慣れると、そこにはドンナ様が僕を見下ろしていた。
頬を赤く染め、ウットリと微笑んで、バッグの中であっけに取られる僕を眺めていた。
ドンナ様の手が伸びると、指で僕の目元を拭い、指に着いた涙を舐め取った。

ーー私が居なくなったと思って寂しさに震える貴方は最高に愛らしいわーー

その言葉に、遊ばれたとわかって思わず僕は涙目でキッと睨む。
だけどそれもドンナ様の嗜虐心をくすぐって終わり、恍惚とした笑みを崩さなかった。
ファスナーを閉められるとそのまま持ち運ばれる。
その間、バッグ越しに僕の背中をトントンと赤子をあやすように振動が伝わってくる。 ドンナ様の指の感覚を感じながら、心地よい安心感に包まれた。

今度は浜田で登録しておこう。

9 : アナタ 2024/03/11 13:34:03 ID:VljNglsfjk
倒錯しているのか!?

12 : 貴様 2024/03/11 17:23:30 ID:zepZqmVdQA
エスパー伊藤かな?

11 : トレ公 2024/03/11 16:31:26 ID:ypqWc/T6Q2
笑ってはいけないトレセン学園で出てきそう

14 : お姉ちゃん 2024/03/11 18:00:31 ID:H6qGXAszas
>僕がドンナ様の連絡先の名前を《ギガントピテクス》で登録していた
理由を小一時間にわたって聞いてみたい

13 : 大将 2024/03/11 17:56:28 ID:ze/uMhXZQE
ジェンティルドンナの登録名を蝶野にしたらどうなるの、っと……

15 : トレぴっぴ 2024/03/11 18:02:24 ID:ZxAE3jjJ5E
>>13
月亭方正がビンタされる

19 : 貴様 2024/04/06 06:29:33 ID:.fOHE05RGc
>>15
頭消し飛ぶって!!

22 : 貴様 2024/04/06 10:09:38 ID:6e9QeYn6g2
でもこれって、ドンナの愛なの

10 : トレピッピ 2024/03/11 14:01:40 ID:ZxAE3jjJ5E
またドンナ文豪なのか!?

25 : 使い魔 2024/05/06 13:06:54 ID:/vGhjdLXhM
俺が上司の連絡先の名前をバカにしたことが上司にバレた時はこんなことにならなかむたぞ

26 : トレピッピ 2024/05/06 13:10:18 ID:os2I6/Azdg
シチュが違うけれど…もう我慢できないのでやっちゃいますね

【閲覧注意】ドンナドンナドンナ
俺はジェンティルドンナのトレーナー、
現在担当バのジェンティルに例の緑の野菜人のように
頭を掴まれて持ち上げられている、
見たところジェンティルは、
『交際を迫ってきている』という事がわかった、
実際のところ彼女はとても魅力的な女性だが、
やってしまったら自分が社会的に死んでしまうので無理である
「さぁ…私と交際してくだされば、離します」と
彼女は言うが自分は何も言えない、
これ以上刺激したらマズイからだ、
自分は思考する、早く、深く、
……そうだ!!
最低な行為だと分かるが実行するしかない!
私は掴んだ、『彼女の乳房』を
こうすれば嫌われるだけで済む、
きっと彼女はトレーナーを変えるだろう、が
最後に一つ言おう…めっちゃ柔らかい!!!
──となどと考えていた自分の考えは浅かった
自分は考えていなかった、
『彼女の好意の大きさ』を、
突然私は抱き抱えられる、
ジェンティルの顔はよく見えなかったが、
彼女はトレーナー室に向かう、
きっと解約をするつもりなんだろう、
彼女は後ろ手にトレーナー室の鍵をかけた、

─その日、ジェンティルトレは思い出した 『ウマ娘には勝てない』と─

27 : トレ公 2024/05/06 14:27:02 ID:CO348W848A
>>26
おい!
『鍵をかけた、』の続きのレスが反映されてないぞ

17 : モルモット君 2024/03/11 21:58:22 ID:R0ekuI9ZcM
読み終わったあと胸の奥の方がきゅうってなって甘く切ないかんじになるからたぶん適切あるよワイ

16 : モルモット君 2024/03/11 18:26:20 ID:TOmfKWKp/U
魍魎の筺を想起させる悍ましさに感激すら覚える

20 : 使い魔 2024/04/06 09:21:39 ID:K9wfI/ZMdo
後刻、空港の保安検査場で発見されたトレーナーの写真

21 : トレピッピ 2024/04/06 09:40:53 ID:EOcnAWDN72
>>20
なんでそんな画像あるんだよ

引用元:🦍にボストンバックに詰め込まれて持ち運ばれる話